uniPaaS Enterprise Server の概要
uniPaaS Enterprise Server の概要
デプロイ・モデル
uniPaaS Enterprise Server は、以下のデプロイモデルをサポートします。
- パーティショニングされた、フルクライアント・アプリケーション
- 一部のプログラムをサーバ上で実行するようにパーティショニングすることによってサービス・レベルを拡大した、フルクライアント・アプリケーション。
- Web・アプリケーション
- ダイナミックHTMLや、Ajaxアプリケーション、FlashアプリケーションにいたるWebベースのアプリケーション。
- サービス提供
- 他のアプリケーションやWebポータル、マッシュアップなどバックエンドのアプリケーション・サービス。
マルチリクエスト処理によるシステムパフォーマンスの向上
uniPaaS Enterprise Server のマルチスレッドエンジンは、1つのバックグラウンドエンジンで同時に複数のリクエストを処理することによって、ITリソース の軽減やレスポンスを飛躍的に高めることができます。
マルチデータベースで企業資産を有効活用
uniPaaS Enterprise Server は、スケーラブルなオープンコンピューティングソリューションを基本コンセプトに、複数のデータベースに迅速かつ容易にアプリケーションを移植することができます。
データベース のアクセスにはデータベース・ゲートウェイという独自のミドルウェアが提供されています。 このミドルウェアが各種データベースの仕様の相違を吸収する役割を果たし、 複数のベンダによる各種データベースにアクセスできるオープン環境を実現します。
uniPaaS Enterprise Serverは、データベースへの依存を最小限にするため、企業資産を有効活用し、アプリケーションを新しい市場に対応させることを実現します。
卓越したスケーラビリティを実現するアプリケーションサーバアーキテクチャ
uniPaaS Enterprise Serverのアーキテクチャにより、卓越のスケーラビリティが実現されます。従来の2層C/Sシステムではアプリケーションが大規模になると、クライアント側に過度の負荷がかかりパフォーマンスの低下を招いていました。uniPaaS Enterprise Serverではビジネスロジックをサーバ側が実行するアプリケーションサーバアーキテクチャを採用しておりトラフィックを大幅に抑え、高速に処理できるシステムが実現されます。仕様変更が容易なアーキテクチャであり、パフォーマンスを強化したい部分にプラットフォームを追加するだけでシステム全体をグレードアップできるスケーラビリティも備えています。
このサーバ内のミドルウェアとして、クライアントからのリクエストを複数のuniPaaS Enterprise Server上で動作するMagic uniPaaSエンジンに分散処理させるMagic Request Broker(MRB)を装備しており、MRBに複数のサーバ間でアプリケーションの負荷を自動調整させるロードバランシングや、プラットフォーム上で障害が発生した場合、自動的に他のプラットフォームに作業を振り分けるフェールオーバ機能を備えているので、ミッションクリティカルなアプリケーション構築に求められる可用性が実現されます。
また、ビジネスニーズに合わせてシステムを適応させることが可能です。 uniPaaS Enterprise Serverでは分散アプリケーション環境を可能にするアプリケーション・パーティショニング機能を実現しています。 特定の分散環境でこの機能を実行すると、アプリケーションロジックの定義を保持したまま、クライアントと サーバの間で機能を分散させることができます。処理能力を有効に活かした、効率的なアプリケーション作成が可能です。また、急速に変化していくビジネス環境にいち早く応えるためには、アプリケーションを素早く変更できる能力が重要となります。
セキュリティとデータ保全性の強化
サーバは標準のSSL 3.0プロトコルをサポートし、分散uniPaaS Enterprise Serverモジュール間でのRSAおよびDSAの公開/秘密の鍵による暗号化機能を内蔵して、データのプライバシーを保護し、保全性に優れています。
Webサービスとの双方向連携
uniPaaS Enterprise Serverでは、Webサービスとの双方向連携が実現され、SOAP クライアントからuniPaaS Enterprise Serverのプログラムを呼び出すインタフェースとMagic uniPaaSからWebサービスにアクセスするための仕組みが用意されています。
uniPaaS Enterprise Serverでは、以下のような最新の Webサービス機能を簡単に利用できます。
- SOAP 1.1、1.2
- アタッチメント (MIME,DIME)
- WSセキュリティ
BtoB(企業間取引)を容易にするXMLサポート
XMLサポートにより、MagicアプリケーションはXML標準を使用したBtoB(企業間取引)が可能です。
XMLドキュメントはMagic uniPaaSにおいて、アプリケーションを構成する一つのデータソースタイプとして取り扱われます。これによってXMLデータの扱いが透過的になり、開発者はXML文の構造階層を管理するわずらわしさから解放されことになります。
Magic uniPaaSでは、XMLスキーマは一つのデータベーステーブルとして参照できるため、開発者がXMLスキーマをより論理的に把握することが可能になり、直観的に理解できるようになっています。XMLドキュメント全体をブラウジングしてデータの抽出や修正をしたり、新規データの挿入をしたりする作業は、Magicのルールエンジンの管理下においてすべて実行されるため、開発者は、データベースのテーブルを扱うのと全く同じように、XML データを利用することができます。
携帯電話およびモバイルコンピューティングのサポート
uniPaaS Enterprise Serverは、携帯電話で使用されるWML、CHTMLやXMLなどHTML以外のページにも対応できます。uniPaaS Enterprise ServerはN層アーキ テクチャの採用により、Webコンテンツおよびクライアントインタフェースからビジネスロジックの分離が可能です。そのため、新しいモバイルクライアント・インタフェースを定義しても、既存のアプリケーションロジックを変更する必要はありません。uniPaaS Enterprise Serverのコンテンツ層に存在する適切なコンテンツが、各種デバイスの仕様に従って動的にマージされます。
Unicodeサポート
Unicodeサポートにより、マルチリンガル対応の海外展開可能なアプリケーションを開発できるようになりました。
XML、HTML等の各種ファイルIO、データベースのデータにも Unicode を利用することができます。一方で、V9Plusまでのアプリケーションとの互換性を保つため、ANSI (日本語の場合は Shift-JIS)文字コードのサポートもそのまま残されていますので、既存のアプリケーションの移植にあたっても心配はありません。