Magic Enterprise Server V10 の概要
The most productive framework available for creating business applications designed and built for change. Based on 20 years of award-winning technology, we deliver industry-leading Composite Applications technology.
MAGIC ビジネスを成功へと導く優れた技術。未来を今日先取りしましょう。
Magic Enterprise Server の概要
マルチリクエスト処理によるシステムパフォーマンスの向上
マルチリクエスト処理によるシステムパフォーマンスの向上 Magic Enterprise Serverのマルチスレッドエンジンは、1つのバックグラウンドエンジンで同時に複数のリクエストを処理することによって、ITリソース の軽減やレスポンスを飛躍的に高めることができます。
マルチプラットフォームとマルチデータベースで企業資産を有効活用
Magic Enterprise Serverは、スケーラブルなオープンコンピューティングソリューションを基本コンセプトに、Windows、OS/400(System i、iSeries、AS/400)など、複数のプラットフォームとデータベースに迅速かつ容易にアプリケーションを移植することができます。 Magic Enterprise Serverはデータベースと プラットフォームに依存しないため、企業資産を有効活用し、アプリケーションを新しい市場に対応させることを実現します。
広範なポータビリティの実現
Magic Enterprise Serverの有用性を語る特徴として広範なポータビリティの実現があげられます。スケーラブルなオープンコンピューティング ソリューションを基本コンセプトに、マルチプラットフォームをサポートし、アプリケーションエンジンが各プラットフォームに移植されます。データベース のアクセスにはデータベース・ゲートウェイという独自のミドルウェアを使用。このミドルウェアが各種データベースの仕様の相違を吸収する役割を果たし、 複数のベンダによる各種データベースにアクセスできるオープン環境を実現します。
プラットフォームやデータベースにとらわれない異種コンピュータ環境下で運用可能なMagic Enterprise Server。企業資産を有効に活用し、ビジネスの流動的な環境に柔軟に対応します。
卓越したスケーラビリティを実現するアプリケーションサーバアーキテクチャ
Magic Enterprise Serverのアーキテクチャにより、卓越のスケーラビリティが実現されます。従来の2層C/Sシステムではアプリケーションが大規模に なると、クライアント側に過度の負荷がかかりパフォーマンスの低下を招いていました。Magic Enterprise Serverではビジネスロジックをサーバ側が実行 するアプリケーションサーバアーキテクチャを採用。トラフィックを大幅に抑え、高速に処理できるシステムが実現されます。仕様変更が容易なアーキテク チャであり、パフォーマンスを強化したい部分にプラットフォームを追加するだけでシステム全体をグレードアップできるスケーラビリティも備えています。
このサーバ内のミドルウェアとして、クライアントからのリクエストを複数のMagicエンジンに分散処理させるMagic Request Broker(MRB)を装備。MRBに複数のサーバ間でアプリケーションの負荷を自動調整させるロードバランシングや、プラットフォーム上で障害が発生した場合、自動的に他のプラットフォームに作業 を振り分けるフェールオーバ機能を備えているので、ミッションクリティカルなアプリケーション構築に求められる可用性が実現されます。
また、ビジネスニーズに合わせてシステムを適応させることが可能です。Magic Enterprise Serverでは分散アプリケーション環境を可能にするアプリケーション・パーティショニング機能を実現しました。特定の分散環境でこの機能を実行すると、アプリケーションロジックの定義を保持したまま、クライアントとサーバの間で機能を分散させることができます。処理能力を有効に活かした、効率的なアプリケーション作成が可能です。また、急速に変化していくビジネス 環境にいち早く応えるためには、アプリケーションを素早く変更できる能力が重要となります。
視覚的でダイナミックなアプリケーション・パーティショニング
ビジュアル・パーティショニング機能を利用すれば、グラフィカルな環境のもと、各種のハードウェア上に分散されている階層とサービスの組み合わせの 容易な変更が可能です。開発者はドラッグアンドドロップによる接続で、アプリケーションロジックをサーバから別のサーバへ再パーティショニングすることができます。パーティショニングされたサービスは、複製して負荷分散とフェールオーバを自動的に行うこともできます。
Magic Enterprise Serverは予期せぬビジネスニーズの変化にもスピーディーにシステムを適応させることができます。
効率的なWebトランザクション処理
Magic Enterprise Serverは、効率的なWebトランザクション処理を目的として設計されており、ISAPI、CGIなど、市場で標準的なWebサーバ特有のAPI (アプリケーション・プログラミング・インタフェース)に対応しています。
セキュリティとデータ保全性の強化
サーバは標準のSSL 3.0プロトコルをサポートし、分散Magic Enterprise Serverモジュール間でのRSAおよびDSAの公開/秘密の鍵による暗号化機能を内蔵して、データのプライバシーを保護し、保全性に優れています。
Webサービスとの双方向連携
Magic Enterprise Serverの特に大きな強化点として、オープン性の拡大が挙げられます。具体的には、Webサービスとの双方向連携が実現され、SOAP クライアントからMagic Enterprise Serverのプログラムを呼び出すインタフェースとMagicクライアントからWebサービスにアクセスするための仕組みが 用意されています。またJava、COMとの双方向連携も実現されており、例えばJavaクライアントからMagic eDeveloperで開発されたプログラムを呼び出すEJB インタフェース、あるいはMagicクライアントからJ2EEサーバを呼び出すJava関数など、それぞれとの連携に必要なインタフェースが提供されています。
Magicコンポーネントを用意するだけで業界標準との双方向連携が実現します。Magicアプリケーションからこれらのオブジェクトを呼び出す際にMagicアプリケーション以外の仕様を知っている必要はなく、開発者に優しい環境が提供されています。
↑Webサービスのコール
Magic Enterprise Server V10 では、Webサービスのインフラストラクチャを全面的に刷新し、以下のような最新の Webサービス機能を簡単に利用できるようなりました。
- SOAP 1.1、1.2
- アタッチメント (MIME,DIME)
- WSセキュリティ
BtoB(企業間取引)を容易にするXMLサポート
XMLサポートにより、MagicアプリケーションはXML標準を使用したBtoB(企業間取引)が可能です。 XMLドキュメントはMagic eDeveloper V10において、アプリケーションを構成する一つのデータソースタイプとして取り扱われます。これによってXMLデータの扱いが透過的になり、開発者はXML文の構造階層を管理するわずらわしさから解放されことになります。
Magic eDeveloper V10では、XMLスキーマは一つのデータベーステーブルとして参照できるため、開発者がXMLスキーマをより論理的に把握することが可能になり、直観的に理解できるようになっています。XMLドキュメント全体をブラウジングしてデータの抽出や修正をしたり、新規データの挿入をしたりする作業は、Magicのルールエンジンの管理下においてすべて実行されるため、開発者は、データベースのテーブルを扱うのと全く同じように、XML データを利用することができます。
携帯電話およびモバイルコンピューティングのサポート
Magic Enterprise Serverは、携帯電話で使用されるWML、CHTMLやXMLなどHTML以外のページにも対応できます。Magic Enterprise ServerはN層アーキ テクチャの採用により、Webコンテンツおよびクライアントインタフェースからビジネスロジックの分離が可能です。そのため、新しいモバイルクライアント・インタフェースを定義しても、既存のアプリケーションロジックを変更する必要はありません。Magic Enterprise Serverのコンテンツ層に存在する適切なコンテンツが、各種デバイスの仕様に従って動的にマージされます。
Unicodeサポート
Unicodeサポートにより、マルチリンガル対応の海外展開可能なアプリケーションを開発できるようになりました。
XML、HTML等の各種ファイルIO、データベースのデータにも Unicode を利用することができます。一方で、V9Plusまでのアプリケーションとの互換性を保つため、ANSI (日本語の場合は Shift-JIS)文字コードのサポートもそのまま残されていますので、既存のアプリケーションの移植にあたっても心配はありません。