Magic eDeveloper V10 の製品概要
The most productive framework available for creating business applications designed and built for change. Based on 20 years of award-winning technology, we deliver industry-leading Composite Applications technology.
MAGIC ビジネスを成功へと導く優れた技術。未来を今日先取りしましょう。
Magic eDeveloperの概要
Magic eDeveloper V10は、最も高い生産性と保守性を誇るビジネスアプリケーション開発フレームワークです。20年の経験と実績に裏付けられたマジック・パラダイムをもとにして、コンポジット・アプリケーション開発の分野で業界をリードしており、刻々と変化するビジネス環境からの要求に、貴社の情報システムをいち速く対応させることができます。Magic eDeveloperの驚異的な生産性の高さによって、ROI(利益投資率)やビジネスの価値を実質的に高めることができることは広く知られています。V10ではその効果をさらに高めることができます。
コンポジットアプリケーションデザイン
複雑化する一方のIT環境で、よりすばやくビジネス環境の変化に対応するための方法として、コンポジットアプリケーションデザインが注目を集めています。その中心となるテクノロジは、WebサービスとXMLです。 Magic eDeveloper V10では、コンポジットアプリケーションデザインに対応した機能が、非常に使いやすい形で提供されています。
XMLビューによりXMLがテーブルのように扱えます
Magic eDeveloper V10では、XMLドキュメントの取り扱いは非常に簡単で、すぐに習熟することができるため、開発者はアプリケーション内でのXMLデータ処理能力を飛躍的に高めることができます。このことは、システム統合作業を単純化し、生産性を上げるためにはとても重要なことです。XMLドキュメントはMagic eDeveloper V10において、アプリケーションを構成する一つのデータソースタイプとして取り扱われます。これによってXMLデータの扱いが透過的になり、開発者はXML文の構造階層を管理するわずらわしさから解放されことになります。
Magic eDeveloper V10では、XMLスキーマは一つのデータベーステーブルとして参照できるため、開発者がXMLスキーマをより論理的に把握することが可能になり、直観的に理解できるようになっています。XMLドキュメント全体をブラウジングしてデータの抽出や修正をしたり、新規データの挿入をしたりする作業は、Magicのルールエンジンの管理下においてすべて実行されるため、開発者は、データベースのテーブルを扱うのと全く同じように、XML データを利用することができます。
Webサービスサポートの強化
Magic eDeveloper V10 では、Webサービスのインフラストラクチャを全面的に刷新し、以下のような最新の Webサービス機能を簡単に利用できるようなりました。
- SOAP 1.1、1.2
- アタッチメント (MIME,DIME)
- WSセキュリティ
サービス指向のコンポジットアプリケーション開発
アプリケーション開発は今後コンポーネントを活用したコンポジットアプリケーションが主流になります。Magic eDeveloper V10には、WebサービスやDLLおよびストアドプロシージャなどのコンポーネントを簡単に作成できる使いやすいウィザード機能があります。またMagicアプリケーションのオブジェクトをコンポーネントとして定義できます。
コンポーネントをエクスポートすることでMagic eDeveloperアプリケーション間でリソースを共有したり、アプリケーションの各リビジョン毎の配布作業を効率よく行うことができます。Magic eDeveloper V10はコンポーネントをカプセル化されたモジュールとして利用することにより、組込まれたサービス機能の内部的なロジック修正などの影響を受けない透過性を確保しています。
- Magic eDeveloper V10がサポートするビジネスコンポーネントのタイプには次のものがあります。
- Webサービス
- ダイナミックリンクライブラリー(DLL)
- RDBMSのストアドプロシージャ
- Javaのクラス
効率的なMagicエンジン
Magic eDeveloperの他に例を見ない生産性とプラットフォーム独立性の中核を担っているのが、独自のMagicエンジンです。一連の非常に見やすい テーブルとダイアログボックスを使用して、開発者は、Magic eDeveloper固有のコマンドをパラメータ設定するだけでステートメントを書かずに プログラミングを行います。実行モードの時には、Magicエンジンがそのアプリケーションファイルのロジックを実行します。 Magic eDeveloperが提供するMagicエンジンの上では、プラットフォームを越えてMagic eDeveloperのアプリケーションを利用することができます。
保守性の高さと再利用でプログラミングの負担を大幅に軽減するリポジトリベース開発
Magic eDeveloper のメンテンス性の高さは極めて大きな製品特徴です。その理由は4GL開発環境としては例外的にCASE的なリポジトリ管理機能 を標準で備えていることです。モデル、データ(テーブル)、プログラムの各リポジトリをベースとした独自の開発パラダイムは、ソフトウェア開発に圧倒的な生産性 と保守性、信頼性をもたらします。
リポジトリベース開発は、データベースのテーブルで必要となるオブジェクトモデル(カラム)をモデルリポジトリで一元管理し、その内容が各リポジトリ に継承、表示されます。各オブジェクトにはデフォルトのプロパティ値が自動的に設定され、関連するあらゆるオブジェクトの値を受けて、データリポジトリはテーブルを設計、プログラムリポジトリはモデルリポジトリとデータリポジトリを使ってプログラミングを行ないます。例えば、主キーや参照キーとなる 顧客コードや商品コードなどをモデルリポジトリで管理しておけば、桁数などの属性を変更する際も1箇所を変更するだけで、それを継承している膨大な数のテーブルやプログラム構造は自動的に変更されます。
この継承機能は単にフィールド(カラム)属性に留まらず、ボタンやテーブル、フォームなどGUIのコントロールをも一元管理させることが可能です。 また、再編集・再コンパイル・再リンクをすることなく、アプリケーションのすべての変更箇所をテストすることができ、定義済みのアプリケーション内の 作成済みプログラムを再利用すれば、プログラミングの開発効率を飛躍的に高めることができます。
ステートメントやコンパイルを不要としたビジュアル開発手法
Magic eDeveloper のビジュアル開発手法では、コードや独自のスクリプトを意識する必要の全くないステートメントレス環境を実現しています。わずか 数種類のエンジン実行レベルとコマンドでタスクを定義、タスクの定義は用意されたテーブルにコマンドとパラメータを入力するだけの簡潔な手法であらゆる複雑化された業務アプリケーションの構築をカバーしています。
また、独自のアプリケーションエンジンコンセプトにより、開発プロセスからコンパイラとリンカを追放。アプリケーションの定義はXMLファイルの形式で保管され、開発環境の場合は、そのまま実行形式のMagicエンジンにより処理されます。
このためコンパイルしなくてもコンパイル型言語なみのデータベースへの高速なアクセスを実現します。開発者はコードや低レベルの作業にわずらわされることなく、業務の問題を解決するビジネス分析に集中できます。さらに、プログラムは即座に実行可能ですので実際に扱うエンドユーザーがプロトタイプを評価し、よりニーズにマッチしたアプリケーションを開発することができます。
クロスリファレンスと検索
Magic eDeveloperは、クロスリファレンスユーティリティを使用することで、モデル、カラム、プログラムなどがどこで使用されているかリポジトリを検索し、検索結果を元に該当する場所へジャンプすることができます。
例えば、特定のカラム、インデックス、またはデータソースを参照するプログラムの一覧を表示させることができます。 このことは、特定のオブジェクトを変更することにより影響があるプログラム、テーブルなどを容易に判断することができ、システムのメンテナンス性を飛躍的に向上させることができます。
SQLのコードを不要とするビルトインSQL機能
Magic eDeveloperでは「データベース・ゲートウェイ」を利用した「ビルトインSQL機能」を実装しており、データベース(テーブル)のアクセスもSQLのコードを記述することなく、テーブルの生成からトランザクションなど複雑な処理までMagic eDeveloperの機能だけで実現することができます。
「データベース・ゲートウェイ」はMagicエンジンとRDBMS間のインタフェースで、Magic eDeveloperで記述されたテーブルへのアクセスコードを動的に SQL文に変換するミドルウェアです。この機能により複数のデータベースへMagic eDeveloperのプログラムを修正することなく、アクセスすることができます。 また「ビルトインSQL機能」の他にもSQL文を直接記述可能な「埋め込みSQL機能」も採用されており、既存のストアドプロシージャなどをそのまま Magic eDeveloperから使うこともできます。
イベントベースアプリケーションのサポート
Magic eDeveloperはイベントハンドラを使用して各種イベントを実装します。イベントハンドラは特定の種類のイベントに割り当てられ、アプリケーションの動作のトリガとなります。アプリケーションでイベントが発生したときに簡潔なハンドラが起動するように定義できます。このプログラミング方法により、アプリケーションのロジックをより明確に正しく定義でき、また、イベント駆動型エンジンにより、グローバルなロジックをより簡単に定義できるようになっています。
アプリケーション間でのコンポーネントの共有
Magic eDeveloperの特長はコンポーネントフレームワークであり、開発者は新しいアプリケーションコンポーネントの作成、外部アプリケーションの コンポーネントやビジネスプロセスとの統合を簡単に行えます。また、コンポーネントビルダを使用して、他のMagicアプリケーションと共有可能なコンポーネント として、アプリケーションオブジェクトを定義できます。元のアプリケーションコンポーネントに変更を加えると、コンポーネントの存在するアプリケーション に変更内容が自動的に反映されます。
Webアプリケーション、携帯電話およびモバイルコンピューティングのサポート
Magic eDeveloperはこれまで主流であったクライアント/サーバシステムはもちろん、Webアプリケーション、モバイルコンピューティングにも対応しています。
Magic Enterprise Serverは、携帯電話で使用されるWML、CHTMLやXMLなどHTML以外のページにも対応できます。Magic Enterprise ServerはN層アーキ テクチャの採用により、Webコンテンツおよびクライアントインタフェースからビジネスロジックの分離が可能です。 そのため、新しいモバイルクライアント・インタフェースを定義しても、既存のアプリケーションロジックを変更する必要はありません。Magic Enterprise Serverのコンテンツ層に存在する適切なコンテンツが、各種デバイスの仕様に従って動的にマージされます。