Magic Merge

 

Magic のプロジェクトを構成するオブジェクト(モデル、データソース、プログラムなど)は、それぞれ連携しています。このため、一つのオブジェクトがマージ処理によって修正されることで他のオブジェクトの内容に影響します。

複雑に修正を加えたオブジェクト同士のマージ処理は正しく行われない場合があります。このため、マージ処理を行う前にソースファイルのバックアップを取っておいてください。

 

Magic Mergeは、Magic Compareと一緒にインストールされますが個別のユーティリティです。merge.exeというファイル名で、プロジェクトの異なる分岐をマージするために使用されます。

この機能を利用する場合は、あらかじめプロジェクトファイルを Ver3.2 以降に変換する必要があります。

これを行うには、Magic xpa 3.2以降でプロジェクトを開いた状態で、[オプション]メニューの[プロジェクトのソースファイルを更新]を選択してください。

ソフトウェア開発では、ひとつのソフトウェアに対して複数のメンバが同時に機能追加を行ったり、バグ修正を行ったりすることがあります。また、複数のリリースバージョンが存在する場合、それぞれを保守しなければならないこともあります。

Team Foundation Server(TFS)のようなバージョン管理アプリケーションでは、並行して行われる複数の機能追加やバージョン管理をするために分岐(ブランチ)という機能がサポートされています。

この分岐されたソースを1つの分岐用のソースに統合する機能をマージといいます。

Magic Mergeは、TFSの様なバージョン管理アプリケーションの外部のマージツールとして実行させることができ、以下のオブジェクトをマージすることができます。

  • モデル

  • データソース

  • プログラム

  • 権利

  • ヘルプ

  • メニュー

  • コンポーネント

使用方法

{merge.exe} ["<Branch1-XML-Source-File>"] ["<Branch2-XML-Source-File>"] ["<Base-XML-Source-File>"] ["<Merged-Output-XML-File>"]

 

オリジナルのプロジェクトソース(Base)と、そこから分岐された2つの分岐(Branch 1と Branch 2)を指定します。

コマンドラインの引数は、以下の通りです。

  • <Branch1-XML-Source-File> …… Branch 1(ソース分岐)のXMLソースファイルを指定します。

  • <Branch2-XML-Source-File> …… Branch 2(ターゲット分岐)のXMLソースファイルを指定します。

  • <Base-XML-Source-File> …… 分岐が開始される前の共通のオリジナルのプロジェクトのソースファイルを指定します。

  • <Merged-Output-XML-File> …… マージの結果として作成されるマージファイルを指定します。

外部のマージツールとして、どのように使用するかについては、バージョン管理アプリケーションとの統合を参照しててください。


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